ローエンドの子はテスト結果、本人のやる気など、誰が見てもわかりやすいです(ただ勉強でどう結果をだしていくのか?が大変)。
が、その裏で、ミドルレンジの子がいくら勉強をしても、ハイエンドへレベルアップしない問題も結構あるような気がします。
中学生に多く、英語や理科社会より、一番目立つのは数学なので、数学での事例を挙げます。小学生でも中学受験する子は中学生並みにテストも多いので同じケースはある。
- 日頃の数学小テストや問題演習では基本的にできている。ただし、異様に凡ミスや全く的外れで白紙解答というのが時々ある。理由を聞くと、頭が真っ白になったからという感じ。
- 定期テストも7-8割はいくも、90点以上を安定的に取れない。
間違った所は、初見じゃない問題で、やはり同じく凡ミスか見当はずれ。 - 宿題などは大半を理解しているせいか、計算式をかかず、答えだけ書いて過半数は合っている。計算式を書けと言っても、やっつけ作業で手を抜く、文字が汚いなど、勉強が苦手・できない子とほぼ同じ。
- 保護者・先生側も理解不足ではなくタマタマということで、問題なしとしてしまいがちになる。
こういった生徒はズルズルいこうと思えば高校受験まで行ってしまいます。中堅レベルの高校なら、一応うかると思います。問題は高校では内容が難しくなるので、この中途半端な状態はあまりなく、成績は落ちると思います。
できれば、(高校の勉強のために)中学生の間に、自分に合った学習習慣や方法を確立させておきたいので、この根本的な「ときどき頭真っ白病」を解決させておかないといけません。
まずは集中力の維持、そのための勉強前・勉強後のルーティンでおかしい所(必ずあります)を話し合っていくことだと思います。
管理する保護者側も、今日の勉強をしたから、ゲーム1時間OKというレベルから、もう少し管理を細かくしていかないとダメです。
共働き家庭が増えて、また子に甘い親の場合は、これ自体も厳しいのですが、塾に丸投げするにはお金がかかりすぎますし、塾では保護者ほど厳しく対応はできないので、本人に直す気がないのであれば、望み薄です。
後は個別の方法論で、じわじわと正しい形へ矯正していくのみです。
高校英語も、基礎文法しか習わない中学英語で変に自信をもってしまったミドルレンジの子ほど、ハイレベル大学受験の英語の勉強をどうしていいかわからないために、中学英語と同じやり方で無理しても成績が上がらないケースも多いです。
英数で自分を限界を感じれば感じる程、大学受験から逃げるようになります。
こうして、何とか高校まで順調に行っても、高校でコケる子、高校生になり言う事もきかなくなり、親も勉強がわからないからということで、ほどほどの大学受験で諦めるご家庭が多いのが現実です。