コマンドラインとは、昔なら、黒背景に白か緑文字を打っていくあれです。
映画などでハッカーがこれみよがしにやるやつです。
マウス操作が基本のGUI、コマンドラインが基本のCUIですが、IT実務で何か本格的な大量の繰り返し作業や、サーバー管理ではCUIがデフォルトです。
大人のPC初心者ほど白背景に文字を打つのに慣れていると、どうしても気後れしてしまいますが、この前、小4・5年生位で始めてのIT基礎でHTMLなどをeditorで打つのに、わざわざ画面をカスタマイズして、黒背景緑文字にしている子が何人もいました。(コマンドじゃないですけど)
Office講座などが全盛期だった頃を知らない方が変な先入観もないんだとその時思いました。
また今の小学生は、皆マイクラコマンドから入るので、英語がわからなくても、マイクラコマンドは知っている、打てるという変なスゴイ?状況です。
特に小1・2年生だと、学校でローマ字・英語(漢字も)・マイナスなどの中学数学などわからないまま、コマンドを覚えるという、良いのか悪いのか?教えていて悩むところです。。
(学校の勉強科目が戦後30・40年以上変わっていないのが悪いという事で、とりあえず決着させています。。)
本題のコマンド学習はというと、小中学生のIT基礎講座レベルではコマンドやシェル機能自体は使いませんが、IT応用の選択科目(各種OSやサーバー管理など)ではコマンドだらけとなります。
大人のIT実務なら、必要に迫られているんだから、文句も言わずにがんばって覚えろ!で済みますが、中高生の場合は果たしてどこまで我慢して?耐えられるのか?という不安があります。どうやって教えていこうか、どういうカリキュラムの順がいいか、いつも悩んでいます。
ですが、実は講座の悩み以上に問題視しているのが、中学生以上はどうしても受験勉強中心になり、ITもきれいなITプログラミング分野しかやる余裕がなく、トラブル関連要素の多いサーバー管理までやる子できる子は例外でほぼいないということです。
IT区分自体曖昧なのですが、ITプログラミングだけがITでもなく、それこそPC・家電修理・電動自転車やソーラー修理自作などは小中学生の理科実験の延長でやった方が興味を持つ子も増えると思います(はんだ付けや18650リチウムイオン電池の取り扱いがありますが。。)
そして興味を持てば、小中学生からでも、ITプログラミング以外のIT(コマンドをガンガン使うような)もやってくれそうな期待はしています。
その先に、ハッカー養成用のCTF競技や、データ復旧/フォレンジック作業や、今では当たり前のクラウドやLinuxサーバー管理などにもつながってくるはずです。
が、それが大学入学時にITデビューしていては、日本でIT人材が当分増えるわけはないと諦めています。