中学英語ができない時のケース

高校英語でハイレベル勉強を勧める一方で、中学英語でそれなりに頑張っている風(自主勉強はしなくても塾などで)に見えていて、全くできないケースもそれなりにあります。
AGSでは勉強ができない・苦手な子もITゲームプログラミングの延長でくる子も多いです。過去いろいろ試行錯誤してきた記録です。(他科目より英語が一番はっきり結果が出やすいです。理科社会はあまり勉強と関係なく、常識で答えるものなど。)

前半は勉強へのやる気がない子(親から強制されても、隠れてやらない子)について。

  • 塾に来る日でも、来る前・帰宅時間後に友達と遊んだりゲームをする。(予習・復習はもちろんしない、宿題もやっつけでごまかす。)
    注意しても、塾に筆箱を持ってこない、忘れる。
  • ゲーム中毒者で、勉強時間の対価でゲーム時間を決める位しか管理できず、本人がズルズル逃げる場合が大半です。ゲームや遊び友達の影響も大きいです。
  • 学校の授業時間も集中できず、簡単な事でもほとんど覚えていない(病気の場合もあり)。
  • 学校課題も親や先生が言おうが、忘れたふりをする、うそをつく、試験前の計画は絶対に立てない。
  • 何を聞いても、「わからない」以上のわからない説明をしない。
  • テスト対策でも、完全に同じ問題じゃないと答えられない(意味も分からず丸暗記なので)

こういった典型的なやる気のない子は、残念ですが、塾に大金を払ってできるだけ毎日塾で勉強を強制するしかない。オンラインや自宅学習は間違いなく失敗します。
それでも地頭が平均位良ければ、ほどほどの高校には行けるのですが、高校でコケル確率は高くなります。
勉強の中身ではなく、中学時代に自分なりの学習習慣や方法を見つけていないと高校でも失敗します。
勉強が完全にできない子はITもまずIT基礎(中学英数知識が少し必要)で脱落します。ITはいつでもできるからという言い訳をして、だいたいは辞めて、そのままになります。
どこの塾でも、そうならないうちにいろいろやるのですが、結果がでないうちに親御さんが耐えられなくなり、転塾をいくつか繰り返します。


後半はやる気があるのに(勉強から極端に逃げない子)、できないケースです。

  • 1日で覚えたことを忘れてしまうレベルが多いです。学習障害や集中力散漫傾向のお子さんで、頑張っている割には頭に入ってこないようです。
    量を減らして毎日毎回確認していくことになりますが、量の問題で済まないことも多いです。
  • 病弱だったり、起立性障害などの病気もありますが、薬治療と、学年が上がる都度好転か悪化するのかなど、ケースバイケースです。
  • 内気で質問できない子もいますが、地頭が良い子ほど勉強でそれほど問題にはなりませんが、突然不登校になるケースもあります。
  • 高校は、全入できる通信制や定時制や工科高校などが主ですが、高校に入って急に勉強が進む良いケース(中学よりストレスが減る)もあるので、批判もありますが不登校やフリースクールのストレスのなさもやはり重要だと思います。
  • 学校の勉強以外の選択肢としては、ITでも勉強があまり影響してこない分野や、クリエイター職(お絵描き系など)があり、特化して頑張っている子も多いです。
    が、そこまで特性や長所を発見するまで時間もかかるため、単純にはいきません。
  • まれに、英語だけ全くできなくて、他科目は平均点以上の生徒もいます。

いずれにしましても、無理やり毎日学習を強制させても失敗しやすく、オンラインツールは使えず(隠れてゲームやYoutube三昧となるので、日本のICT教育はやはり無理かも)、学校の勉強も紙ベースで机に向かって集中する事自体が大変そうです。

AGSでも試行錯誤の連続ですが、最近は紙ベースが無理なので、アイデア勉強Webシステムをいくつか自作し(オンラインツールでもありますが、上述のように単純にはさせられない)、改善できるように少しはなってきました。

「学習したことを1日で忘れなくすること」がまず大事です。それで生徒本人も自信や成功体験を味わうことがストレス軽減や集中力を上げていくことにつながるようです(当たり前の話。。)。
また、勉強ができない子でも取り組めるベストプラクティスは当然ミドルレンジ・ハイエンドの生徒の勉強効率化もより進むため、全体として学習塾のシステム化が加速しているのが現状です。