大学受験で力をいれている英語(特にハイエンド超難関大学受験用英語)について述べます。
オンライン・通塾とも一番効果が出る分野がこのハイエンド英語の添削だと思っています。
理由はいくつかあって、1つは中学生(特にハイエンド公立高校志望者)は英語ができても高校受験があるので、あまり無理して英検1・2級や高校英語はしないで(損するので)、比較的簡単な問題をずっと解いてきた子が多いので、高校で伸びる余地が大きい事です。
2つ目は中学英語は基本文法と英単語熟語さえ暗記理解していれば満点取れます。
しかし、高校英語(大学受験英語)は基本の英語長文自体が大学で学ぶ論文英語がベースとなっており、中身がまず理解するのが大変です=日本語の読解力と、専門英単語力も必要となってきます。
中学はしょせん英語好きの日本人か、日本好きの外国人、又は簡単な偉人伝の話が多いです。英語がわからなくてもだいたい題意・文意はわかります。
3つ目は高校英語の文法は例外ばかりで、強調したければ文法無視で前に持ってきたり平気でします。語法や意味も辞書を開いて、1つずつ確認していく作業も必要です。
今でも覚えていますが、京大の過去問で、differentの違うではない方の意味を答えさせる問題がありました。
4つ目は模試やテスト問題についてです。上述の日本語の話だと、英語は減点法ですが、日本語の「てにをは」1つとっても、各位置でマルバツが変わってきたり構文がわかっていないとゼロ点も多いです。
英語の大意はわかっていてもでたらめな日本語しか書けない生徒もかなり苦労します。英語なのに日本人が日本語の問題でつまづくというバカみたいな悩みです。
また問題レベルは難関大学以上の受験生を想定したもので、義務教育で理解の最低ラインに合わせた問題になっていないので、テスト平均点や赤点も断然多くなります。
結果、中学生でテキトウに学校で勉強するだけで偏差値50台はとれるけど、英語の学習方法を確立させてこなかった生徒ほど(人数は多いです)、高校でテンパってしまって、いったんは落ちこぼれます。英単語や語法を丸暗記で済まないからです。
逆に言うと、こういうステップをゼロから認識して真面目にすれば点数もとれ、もっと面白くなっていきます。
あまり中高一貫校ばかりをほめる気もないのですが、この点において下手な高校受験がない分、中3で高校レベルの英語学習で早めに苦しんでいる子ほど高校は楽になります。
逆に公立中学生で英検2級(小学生で英検3級)以上もっている生徒は、英語授業で新たに学ぶこともほとんどなく、かつ内申点があるのでそれほど無視できなく、中1で大文字小文字からやり直すのは正直かわいそうです。(親と英語塾だけが先取り学習で喜んでいるだけです。。)
中学で英語ができない生徒でも大半は中3の詰め込み学習でそれなりにできるようになりますので、中学範囲は少なくともガッツリ理解していてほしいです。
中堅大学以下を目指すなら正直、英語も中学生の延長線上でやれば済むかもしれません。
しかし、英語はどこの大学に行こうが、学歴よりIT実務をしようが(ITの原書を読むのもかなり大変)、まず必要になり、できるに越したことはありません。
海外留学もお金がかかりすぎて以前より行きにくくなっており帰国子女枠も大変だし、英語ができないからと言って仏語や独語で受験する手も使えない多くの生徒は地道はがんばるしかありません。
が、理数科目ほどセンスも必要ありませんし、まずは一度自分の限界を把握するためにガムシャラに極めてほしいです。それで初めて見えてくる景色があり、本物のレベルアップができます。
辞書一冊覚えれば済みますが、辛ければAGSへ習いに来てください(笑)。。