教えすぎない、教えない事が多くなったわけ

今でこそ聞くようになった「教えない塾」
AGSでも、結果的に開校して徐々に教えなくなってきた事に気づきました。
生徒の保護者から「教えない塾だから、ずっと通わせたい」という話を聞いて、そこで初めて気づきました。。それまで全くそういう事を考えた事もありませんでした。

きっかけは、IT・ロボットのスクラッチベースのプログラミングからです。
入会希望者にはいつも最初に言っていますが、「スクラッチは小学校低学年でもプログラミングができるようになった画期的なものですが、その副作用で、何も考えずに遊びでブロックを組む感覚のまま続けて、脱スクラッチができない・ITができなくなる危険も常にあります」と説明しています。
要は、速く学んで速く次のITへステップアップするためという意識を持つことです。
中学生になってもスクラッチを止められない子は要注意です。他のIT教室では中学生でもスクラッチを勧めている危ない所もありますので、要注意です。

話が脱線しましたが、小さい子だと無意識に「テキストを見て理解しないまま答えを丸写ししてできた」というパターンが結構あります。それがきっかけで、「教えないで(答えだけを言わせない)、気づかせる、調べさせる、質問させる」事で、理解を促す方がスムーズだと気づきました。

当然の話ですが、教える教えないの話は、生徒のレベル・性格・学習内容や科目によって、量や質が変わってきますので、最後は教える先生次第です。

逆に中高校生相手の普通の学習塾ほど、うそで分かった風にするか、何を聞かれても「わからない」と答えられると、説明不足、教え方が悪いと教える側や保護者も思ってしまうのではないかとも思います。

ただし、「教えない」事が良くない場合も勿論あります。

  • 反応が薄い、答えない内気な子(不登校を含む、嫌がったり反抗ではない子)
  • イヤイヤ塾に来ていて、やっつけ勉強しかしない子
  • ローエンドや学習障害で、勉強への理解度・暗記力が相対的に低い子

この場合は、塾で教える・教えない次元の話ではなくて、どこの学習塾でも大変なケースとなります。
学校課題や自宅学習の状況もできるだけ把握して、一方通行のレッスン体系でも結果を出せる形を目指すしかありません。
結果を出すなら週1・2回の授業では厳しく、オンラインも厳しく、保護者の理解や手助けも必要で、塾代や手間もかなりかけることにもなり、悩ましい所です。